カレールウの箱に書いてある水の量について

母は辛いものが苦手なため、あまりカレーが好きではなかった。
一方父はカレーが好きだったので父がリクエストした時にカレーが登場するというのが我が家の日常であった。
私の夫もカレーが好きなので我が家も夫のリクエストによってカレーが献立に入ってくることが多いが
私が育った環境ではカレーの頻度は少なかったかもしれないなと思う。

カレーを作る時も私は炒める専門で(小さい頃はやりたいと言って切ったりもしたが)
材料を炒めて途中水を加える時、母が浄水器から直接鍋に入れていた。

それが普通だったので何も考えてなかった。

一人暮らしを経て私がカレーを作るときは
箱に書いてある水の量を参考にして水を計量カップで加えていた。
複数のルウを混ぜると美味しいと言ったりするので
複数のルウを混ぜるときは二つの箱に記載している水の平均を計算して入れていた。

気にしすぎだが恐らくこれは私が化学系の仕事をしているからであって
レシピ通り量を計って作る癖がついてしまっていた。

産後、母が家に手伝いに来てくれていた時、ハヤシライスを作ってくれた。(カレーちゃうんかい)
その時母が相変わらず適当に水を入れ始めた。
思わず、私は「なんで!?しゃばしゃばになるよ!」と言ってしまった。
自分で作った時に水が少し多くてしゃばしゃばになったり、
ルウが多すぎて塩辛かったりした経験があったため
レリピどおり作ることにこだわりすぎていたのだが、カルチャーチョックが大きかった。

母に聞くと「いつも適当に水を入れて煮込んでとろみを調整してるよ?」と言われた・・・。
その時思い出した、そう、確かに母はいつもお鍋の8割ぐらい水を入れているだけで
計測などしていなかった。
その後、母が作ったハヤシライスを食べてみて

美味しい。これは母が作ったハヤシライスの味だわと思った。
私が普段使っているルウと同じなのに母が作った方が美味しい

作り方や材料はそんなに変わらないはずだが
やっぱりしっかり煮詰めていったほうが段違いに美味しかった。
翌日のカレーが美味しいと感じるのと同じ原理なのでは!?(原理があるのか知らないけれど)とすら思った。

それから多少時間がかかるとはいえ水は計らず適当にカレールウを入れることにした。
そしてちょうどいい粘度になるまで煮込む。
鍋の大きさから考えて、どうしようもないぐらい水が多くなりすぎることはない。
食べてみるとやっぱり美味しかった。

もしかしたら水とか計ったことないよと言う方が多いかもしれない。
どっちでも美味しい。
私は計らず作るカレーで育ったんだなと気がついた、ただそれだけのお話。

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